石灰性腱炎は、腱板に石灰(カルシウム)が沈着して炎症を引き起こす状態です。

石灰性腱炎の症状

主な症状として、突然の激しい痛みや、痛みによる運動制限がみられます。

夜間に寝られないほど痛んだり、寝返りで目が覚めることもあります。このため肩関節を動かせることができなくなります。

以下のように、3つの時期に分けられます。

  • 急性型:発症して1~4週。強い痛みを伴います。睡眠障害を招くこともあります。
  • 亜急性型:1ヶ月~半年。痛みは中程度ですが、関節が固まって動かしにくい時期です。
  • 慢性期:半年以上。動かなければ痛みはありませんが、動かすと痛みを感じます。

石灰性腱炎の原因

灰性腱炎は、肩の腱(特に肩峰下筋腱板)にカルシウムの沈着物が形成されることによって発生する炎症です。この病状の原因は完全には解明されていませんが、

以下の要因が関連していると考えられています。

  • 過度の使用:
    肩の過度な使用や反復動作によって腱に負担がかかり、カルシウムの沈着が促進されます。
  • 加齢:
    年齢を重ねることで腱の血流が減少し、代謝が低下することでカルシウムが沈着しやすくなります。
  • ホルモンの影響:
    特に40~50代の女性に多く見られることから、ホルモンバランスの変化が関与していると考えられています。

なかもと整骨院での施術

石灰性腱炎の治療は、痛みの軽減と肩の機能回復を目指します。

当院では、以下のような方法を用いて治療を行います。

  1. 電気治療
    急性期には痛みによって関節を動かすことができませんので、微弱電流で患部の炎症を抑えます。
    まずは超音波やハイボルト治療器などを使用し、関節周辺の炎症を抑え、筋肉のこわばりを緩和していきます。
  2. 手技療法
    誇張法や筋膜リリース等を用いて肩関節の柔軟性を改善します。
    肩関節だけでなく、頸部、肩甲骨周辺の筋肉や靭帯の緊張を緩和させ、可動性を回復させることで、痛みの軽減を図ります。
  3. リハビリテーション
    石灰性腱炎の施術には、リハビリテーションも欠かせません。
    専用の運動療法やストレッチを行い、肩の可動域を徐々に回復させます。
    無理のない範囲でプログラムを進め、患者様のペースに合わせて治療を行います。

当院は、患者様一人ひとりに寄り添い、最適な治療を提供することを心がけています。石灰性腱炎でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。