脊柱管狭窄症は、背骨の中の神経が通るトンネルが狭くなることで神経を圧迫し、腰痛や脚のしびれ、痛みなどを引き起こす状態です。主に中高年に多く見られる疾患で、加齢や姿勢の悪化が原因となることが多いです。

脊椎管狭窄症の症状

以下に挙げるのは脊柱管狭窄症の典型的な症状です。

  1. 歩いていると、ふくらはぎがしびれて歩けなくなる。
  2. 立っていると、足腰が痛んで座らずにはいられない。
  3. 足の裏に違和感があり、砂が引っ付いている感じがしたり、ゴム板を張り付けている感じがする。
  4. 旅行に誘われたが、みんなについていけるか心配。
  5. 病院で「脊柱管狭窄症」といわれた。

症状は、脊柱管の狭窄箇所と神経が圧迫される部位によって異なりますが、一番の特徴は「間欠性跛行」です。
間欠性跛行とは、歩いていると脚にしびれや痛みが現れて歩けなくなる歩行障害です。少し前かがみで休むと脚の症状が回復し、再び歩けようになります。
そのほかの症状には腰痛や脚のしびれ・いたみなどが挙げられます。

脊椎管狭窄症の原因

脊柱管狭窄症は、様々な要因によって脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで発症します。

以下は、主な原因について詳しく説明します。

  • 加齢: 年齢とともに脊椎の変形や、関節の肥厚が神経を圧迫します
  • そり腰 :腰椎の過前弯によって、脊柱管を圧迫します。
  • 椎間板の変性: 椎間板がつぶれて横にはみ出ることにより、脊柱管が圧迫されます。
  • 靭帯の肥厚: 脊柱の後方を支える靭帯が分厚くなり、神経を圧迫します。
  • 骨棘形成: 骨の角がとげのように伸びて、脊柱管を狭くします。

脊柱管狭窄症は、脊椎の骨や組織の変性によって背骨の中の神経の通り道が狭くなる疾患です。この狭窄が脊髄や神経根に圧力をかけ、痛みやしびれ、筋力の低下などの症状を引き起こします。

急激に症状が悪化することは少なく、早期に治療を始めれば、ほぼ9割の方が保存療法(手術しなくても)で症状が改善します。

なかもと整骨院での施術

当院では、脊柱管の圧迫の原因にもなっている「反り腰」を改善させる施術を行っています。

  • 腰椎過前弯の矯正
    反り腰と同時に、骨盤の前傾を矯正していきます。
  • 脊柱起立筋の緊張緩和
    棘筋や多裂筋が緊張して反り腰を形成しているので、これらの筋肉を緩めていきます。
    また、臀筋や大腿筋の緊張バランスを整えます。
  • 脊柱管拡大体操
    反り腰を改善させる体操を指導いたします。

これらの施術は、脊柱管狭窄症に対して非常に効果的な治療法です。ただし症状が改善しても、脊柱の狭窄そのものが治ったわけではないので、治療や体操は継続していただきます。


当院では、患者様一人ひとりの原因を詳しく診断し、最適な治療法を提供することを心がけています。症状や疑問についてお気軽にご相談ください。