変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)は、膝関節の軟骨が徐々にすり減り、関節の変形や痛みを引き起こす疾患です。

そもそも何故変形が起こるのでしょうか? 老化や太りすぎが原因なのでしょうか?

もちろん老化や体重も変形の要因にはなりますが、主な原因ではありません。

変形の一番の原因は「痛みの放置」です。

「変形したから痛くなってきた」ではなくて「痛みを我慢して変な歩き方をしていたから、だんだん変形してきた」が正解です。

順番が逆なのです。

関節面に均等に体重がかかっていたら、年だろうが、太っていようが、そこまで変形しません。

痛みによって歩き方が変になると、関節の内側か外側の痛くない方に体重を乗せて歩くため、徐々に軟骨が片減りしてきます。そして膝全体のアライメントが狂ってくると、膝周りの筋肉のバランスが崩れ、痛みが出てくるのです。

この痛みを放置していると、さらに歩き方が変になり変形が進んでいく、といったように悪循環に陥っていきます。

こうならないためにも、初期の段階で痛みを抑えないといけません。

初期の痛みを抑えるのは、とにかく膝周りの筋肉を緩めること。これにつきます。

緩めるべき膝周りの筋肉の代表

  • ハムストリングス
  • 大腿二頭筋
  • 膝窩筋
  • 腸脛靭帯

この4つの筋肉を緩めることができたら、かなりの確率で歩きやすくなってきます。

もちろん変形が進んだ人も、膝周りの筋肉の緊張を緩和するだけで、痛みは軽減していきますので、ぜひ早めの受診をお勧めいたします。


変形性膝関節症の症状

変形性膝関節症の症状は徐々に現れます。以下のような症状が見られることが多いです:

  • 膝の痛み
    初期には動き始めや長時間の歩行後に痛みが現れ、進行すると安静時にも痛みを感じることがあります。
  • 腫れ
    膝が腫れることがあり、これにより痛みが増すことがあります。俗にいう「水がたまる」というやつです。
  • 跛行(はこう)
    痛みで足が真っ直ぐに出ず、足を引きずるような歩き方がみられます。
  • 動作の制限
    膝の痛みやこわばりにより、正座や階段の上り下りが難しくなります。

変形性膝関節症の原因

上記の概要でも説明したとおり、痛みの放置により、膝周辺の筋肉の緊張バランスが崩れることによって、痛みと変形が起こってくるのが主な原因です。

その他の要因としては次の通りです:

  • 加齢:
    年齢を重ねると、軟骨の再生能力が低下し、摩耗が進行します。また、骨密度の低下や骨の形状変化が生じ、関節にかかる負担が増え、軟骨がすり減りやすくなります。
  • 過度な負担:
    激しいスポーツや長時間の肉体労働により、膝関節に繰り返し負担がかかることで、軟骨が摩耗しやすくなります。これらの活動は膝に強い圧力をかけ、長期間にわたり繰り返されることで関節にダメージを与えます。
  • 肥満:
    体重が重いと、膝関節にかかる負担が増加し、軟骨がすり減るリスクが上がります。また、肥満は体内の炎症を促進することが知られており、これが関節の炎症を悪化させ、変形性膝関節症の進行を助長します。
  • 性別
    女性は男性よりも変形性膝関節症のリスクが高いとされています。これは、女性ホルモンや骨密度の変化、筋力の違いなどが関与していると考えられます。

なかもと整骨院での施術

当整骨院では、患者様一人ひとりに合わせた施術を提供し、症状の改善をサポートします。以下は主な施術方法です:

  • 物理療法
    電気療法や温熱療法などを用いて、痛みの緩和と治癒を促進します。特に、超音波やハイボルト電気刺激は腫れを散らし、痛み抑えるのに効果的です。
  • 手技療法
    膝周りの筋肉を集中して緩めていきます。筋肉の緊張バランスを整え、関節の調整を行います。これにより、関節の可動域が増え、歩きやすくなります。
    また膝のバランスに関係する、骨盤や股関節などの調節も同時に行います。
  • 運動療法:関節の柔軟性と筋力を維持・向上させるための運動指導を行います。個々の状態に合わせた運動メニューを提供します。

変形性膝関節症は早期の対策が重要です。痛みや違和感を感じたら、ぜひ当整骨院にご相談ください。

あなたの健康をサポートするため、全力でお手伝いいたします。ご来院をお待ちしております!