腱鞘炎とは?
腱鞘炎(けんしょうえん)は、手や手首の腱を覆う腱鞘というトンネル状の組織に炎症が生じる状態です。これにより、腱が腱鞘内を滑らかに動かなくなり、痛みや腫れを引き起こします。
日常生活で頻繁に手を使う方やスポーツをする方によく見られます。
また、腱鞘炎というと手首でよく起こるイメージがあるかもせれませんが、足首や足の甲などで発症することも多いです。
腱鞘炎というと「ちょっとした使いすぎ」のように、軽く受け止められる傾向がありますが、一たび悪化させてしまうと、関節組織や骨組織まで炎症が及んでしまうことがあり、こうなってしまうと非常に治りにくく、治癒に至るまで半年から1年、長い場合だと3年かかる方もいらっしゃいます。
以上のことから、腱鞘炎だと思ったら油断することなく、早期に治療を開始することが重要です。
腱鞘炎の症状
腱鞘炎の主な症状は以下の通りです:
- 痛み:特に動かしたときに痛みが増します。
- 腫れ:炎症が起きている部位が腫れることがあります。
- 熱感:急性期には患部の熱感と発赤が見られることがあります。
- こわばり:朝起きたときや長時間動かさないと、手首や指がこわばる感じがします。
- 握力の低下:痛みや炎症のため、物を握る力が弱くなります。
- クリック音:腱が腱鞘を通るときに、クリック音や引っ掛かる感じがすることがあります。
原因
腱鞘炎の主な原因は以下の通りです:
- 過度な使用:手や手首を過度に使うことが主な原因です。例えば、パソコン作業やスマートフォンの使用、楽器演奏、スポーツなどが該当します。
- 繰り返しの動作:同じ動作を繰り返すことが腱や腱鞘に負担をかけ、その摩擦によって炎症が起こります。
- 怪我や外傷:手首や指に怪我をすると、腱鞘炎が発症しやすくなります。
- 加齢:年齢とともに腱や腱鞘が劣化しやすくなり、炎症が起きやすくなります。
なかもと整骨院での施術
当整骨院では、腱鞘炎の症状を軽減し、日常生活を快適に過ごせるように、以下の施術方法を提供しています:
- テーピングやサポーターの使用
まず、手首や指の動きを制限し、炎症を抑えるためにテーピングやサポーターを使用します。これにより、痛みが軽減され、早期の回復が期待できます。 - 電気療法
最初に微弱電流で患部の炎症を抑え、傷ついた腱や腱鞘部の治癒を促進させます。
徐々に炎症が落ち着いてきたら、ハイボルト治療に切り替えて疼痛抑制、血行促進させ、可動性を改善させていきます。 - 手技療法
手首や筋肉を緩める筋膜リリースを行い、腱と腱鞘の動きをスムーズにします。また、関節の可動域を広げるストレッチも取り入れます。 - エクササイズとストレッチ指導
腱鞘炎の再発を防ぐために、手首や指の筋肉を強化するエクササイズやストレッチを指導します。これにより、腱や腱鞘への負担が軽減されます。
腱鞘炎は悪化させてしまうと非常に治りにくく、長期化してしまうことも多いです。そうならないためには早期に治療を開始することが何より大切です。
腱鞘炎でお困りの方は、ぜひお気軽にご予約・お問い合わせください!